2009-07-21

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横浜郊外に亡き祖母の部屋があります。海に面しているのでとても気持ちがいい。のんびりしたい時や鎌倉にいく時などに利用します。この週末もこちらの家に滞在しました。

現在、鎌倉の鶴岡八幡宮の池一面、蓮が咲いていて本当にきれいです。蓮は仏教の世界では、極楽浄土の象徴の花。本当に極楽にいる気分。なぜだか囲まれているとほっとします。

・・・一方で、蓮はいけばなをする身としては、扱いが難しいとされる花材。水を多く必要とし、水が下がるとあっという間に葉っぱが丸まってしまいます。

水を注入するには特殊水鉄砲を使います。蓮の葉を逆さに持ち、切り口を上に向け、水を入れます・・・がそうすると真ん中から水が吹き出てきてしまいます!なので、葉の真ん中を指で押さえてから注水します。そうすると、葉脈に水が入って先から水滴がぽたぽたと落ちてくるんです。水の代わりに煙草をつけた水、渋柿、番茶を入れると花持ちが良くなります。 (煙草は葉が茶色になる可能性があるのでご注意を!)

綺麗な写真がないのが残念ですが、お寺などにいける時の生け方が一般的と言われています。草月流では基本的に立葉3枚、蕾2本、巻葉は花の数と同じだけの2枚。ちなみに立葉の1枚は必ず、根じめとして、正面に直角に立てなくてはいけないという決まりがあります。もちろん、自由に生けてもいいんですけどね。しかも4-5時間で水は下がります。はかないね。

蓮の生け方は教養として知っておきたいけど、今回、一面の蓮池を目の前にして、やっぱり、生息している姿一番素敵と思いました。

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