2009-05-30

花フェスタ記念公園 in 岐阜

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国際バラ会議のツアーとして、岐阜県可児市にある花フェスタ記念公園へ研究者の皆さんと行ってきました。7000種類のバラが80ヘクタールに栽培されています。
世界一のローズガーデンです。ざっと世の中に存在しているバラの約三分の一がここにあるわけです。そして、何よりもすごいのは、バラの原種がそろっていること!こんなに一ヶ所に原種がそろっている場所は世界のどこを探してもありません。私の友人は庭用つるバラの新種の開発をしようとしています。新種改良をする身としては、本当に羨ましい環境のはず・・・ 新種を開発する時は、単純にオシベとメシベを受粉させてそこから出来た種を栽培するわけです。だから、これだけの種類があるというのはすごいことなんです。

一方で、一年間の入場が50万人。入場料は800円ですから、収益性は本当に悪いと思います。あれだけの花をメンテナンスするのは大変な事。日本人としては「これも地方活性化のために税金が投入されているのかな」と思わずにはいられません。案の定、関係者曰く、コストがかかりすぎるので、存続が難しくなっているとのこと。よい解決策が見つかるといいと思います。閉園してしまうには、勿体無いほどの美しいバラ園でした。 機会があったら、ぜひ行って見てください。

2009-05-28

国際バラ会議 in 岐阜

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国際バラ会議は4年に一回5日間に渡って行われます。今年は岐阜でした。園芸大時代に一番仲が良かったセルビア人の友人が来日していた為、最終日程だけ参加させてもらいました。
13カ国から50人くらいが参加。内容は、バラの育種、品種改良の技術が中心でした。講演は病害や抵抗遺伝についてなど。私のようなビジネスを中心の人が聞くと「・・・でその技術をしたらもっと花は売れるんですか?」なんて思ってしまいますが、参加して、ネットワークを作ることは研究者にとって大切なことです。

海外からの参加者とすっかり打ち解けました。私が日本人だと分かると待っていましたとばかりに色々と聞かれました。参加者の素直な意見が聞けて面白かったです。言葉の壁があって、開催期間中、不自由な事が多々あったそうです。でも「日本人があまりにも礼儀正しくて、一生懸命なので、ついつい笑って許しちゃう」と言っていました。準備は大変だったはず・・・ 温かい気持ちはちゃんと通じていたと思います。

ちなみに、どんなことを言っていたか・・・言える範囲で・・・
「なんで日本のバラの育種の会社の人は参加していないの?」
「何故、日本の農家は技術を話そうとしないの?別に私達は研究者だから害はないだろうし、話し合った方が発見があるだろうし、海外の方が技術が進んでいるから秘密なんてないだろう。ねっ?!」
「あんな狭い農作地でどうやって利益を出しているの?」
「日本は花の価格が高い。一体、どんなお金持ちが買うの?値段に対して価値がミスマッチだから売れないんだろう?」 ・・・など。

日本で滞在、会議を楽しまれたようです。

2009-05-13

コサージュ

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男性用コサージュを作る必要があって、急遽、作成しました。コサージュを作る事は本当はとても簡単な事です。日本では、ブローチとしての造花のコサージュはする事があっても、なかなか生花のコサージュをすることはないと思います。もっと気軽にする習慣があるといいのですが・・・ 

一本100円の小ぶりのバラを2本ほど買ってきました。あとはつたと草木を一緒に束ねました。同色で少しダークな草木を入れるとしっくりとします。



2009-05-08

カジュアルに胡蝶蘭

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ヨーロッパで暮らして胡蝶蘭が大好きになりました。日本だと3本立ての鉢のイメージしかなかったけど、ヨーロッパでは小ぶりの胡蝶蘭をおしゃれに家に飾っています。日本でも最近は、小ぶりの胡蝶蘭を見かけるようになりましたよね。3000円くらいから買え、蘭は持ちがいいので、満足できる買い物だと思います。

今の家の洗面所には窓がないのですが、いつか窓がある家に住めるようになったら、胡蝶蘭をおきたい・・・というのがささやかな夢です。もともと南国の湿気の多い地域のものですから、きっと胡蝶蘭も洗面所を気に入ってくれると思うのです。
・・・夢は夢で、現実に戻って、胡蝶蘭の花を一輪、生けました。一輪で飾っても気品があります。

2009-05-02

バラの概念が変わるバラ

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お祝い事があり、以前の仕事関係者の方が、バラを20本ほど送ってくださいました。 このバラは、ただ者ではありません。浜田バラ園で作られるブランドバラ。今の時代、バラはロックウールと呼ばれる苗付け材に栽培されることが多いのですが、この農園はあくまでも土耕栽培にこだわっています。

ここのバラは届く時はちょっと元気がないのですが、切戻しをして、水に入れるとぐいぐいと元気を取り戻します。そして、ゆっくりとエレガントに花が開いていきます。バラは香りがあるものほど、花持ちが悪いので、最近は香らないバラが多いけれど、このバラからはバラ本来の甘い香りがします。ちなみに1週間持ちました。

茎は長いけれども太すぎず、花は直径8cmくらいです。
どちらもシックで本当にいい色。
ピンクがブラックティー、赤がパパメイアン。

お祝いにはふさわしい華やかな贈り物。夫が「バラってこんなだったけ?!」と言っていました。本当にバラの概念が変わる素晴らしいバラです。